泣くだけでこんなにたくさんいいことがある!

脳がリセットされ疲れが取れる!

涙によって交感神経から副交感神経にスイッチが替わると、「思考の暴走」もストップ。
脳がリセットされます。

細胞レベルで免疫力が高まる!

免疫力を高める機能を司っているのは、副交感神経。
そのため、涙を流すことで免疫力もアップ!

泣くとスッキリ!ストレスが解消される!

たったひと粒でも涙が流れた時点で、脳はリラックス状態に。
そのため、ストレスも解消できるんです。

「平常心」を保ち「集中力」「意欲」を高める!

前頭前野(共感脳)をふるわせることで
非常にポジティブな心の状態を作り出すことができます。

効果的な泣き方とは?

“感動の涙”を流す!

自分の悲しみや怒りなど不快なストレスで泣くより、映画や小説など他人の経験による話で泣くほうが効果的。

自分だけの泣きのツボを見つける!

泣けるツボは人によってそれぞれ。
恋愛、家族、ペット、スポーツなど自分が泣ける分野を知っておくと良い。

泣くことに集中する!

周りが泣いていると泣けなくなる人は一人で泣く、涙が出たら我慢しないなど集中するのがポイント。

「号泣したらスッキリした」「思う存分泣いたら、気が楽になった」
という経験をしたことがある人は多いはず。
このように「涙」を流すと晴れ晴れとした気持ちになったりするのはなぜでしょうか?

人はストレスを感じたとき、自律神経系の中の交感神経という神経システムが活発になります。
この交感神経は身体を「戦闘モード」に変えているため、身体は極度の緊張状態に。
この緊張をほぐすたに必要なのが、「お休みモード」にする副交感神経の活発化。
つまり、リラックスとは、副交感神経を活発化させることだともいえます。

副交感神経を活発化させるのに最も簡単な方法、それは「睡眠」です。
寝てしまえば、交感神経によって引き起こされたストレスも軽減することができ、疲れも取れます。
ところが睡眠不足が続いたり、なかなか深い眠りに就けない人は交感神経が活発に働き続けるため、
ストレス過多になりがち。
ストレスがたまる→眠れない→ますますストレスがたまるという悪循環に陥ってしまいます。

でも、眠らなくても副交感神経を活発化させる方法がひとつ。それが「涙」を流すこと。
泣くとスッキリするのは、起きた状態のまま。
まるでたっぷり寝たようなリラックス感を得られるから
なんです。

もちろん、どんな涙でも流せばいいというわけではありません。
目にゴミが入ったり、玉ねぎを切った時に出る「反射の涙」や、
眼球を保護するための「基礎分泌の涙」ではストレス解消はできません。
「情動の涙」と呼ばれる、悲しい時や感動した時に流す涙こそが、ストレスを洗い流してくれる
というわけです。

さらに言えば、ストレスをスッキリと解消するためには“感動の涙”がいちばん効果的。
なぜなら、「涙」を流す引き金は、「ストレス」だから。
映画やドラマ、小説など他人が経験したストレスで泣く“感動泣き”をしたほうが
スッキリと解消することができます。

しかも他人の苦しい経験やつらい経験を追体験することで、自分のストレスに対する耐性もアップ。
泣くほどストレスに強くなれるのです。


感涙療法士 感涙療法士
浦安市民活動センターにて出張涙活『朝日新聞』1/19(日)

涙にまつわる疑問を解決!

「泣くのにべストな時間ってある?」「涙を我慢したらどうなる?」「涙と血って同じ?」
などの涙にまつわるいろんなギモンにおこたえします。

Q: 涙を我慢するとどうなるの?
A: 身体がリラックスできずストレスがどんどんたまってしまいます。

涙を我慢すると、せっかく身体が副交感神経を優位にしようとしているのに切り替わることができないため、
余計にストレスがかかってしまいます。
とはいえ、たとえば仕事で上司に叱られたときなどにその場でワンワン泣くのは社会人としていただけないもの。
泣かれた相手にストレスをかけることにもなるので、トイレなどの個室で泣いたり、
夜帰宅してから思いきり泣くなどすればOKです。

Q: どのくらいの頻度で泣くのがいい?オススメの時間や場所ってあるの?
A: 涙を流すのは過1回でOK。ストレスのたまる夜がベスト。

質の高い「涙」を流したいなら時間帯は「金曜の夜」がオススメ。
平日よりも週末、朝より夜のほうがストレスはたまっているからです。

また、交感神経を高ぶらせないためにも、部屋はちょつと薄暗い程度がベター。
また、涙が出てきたら止めないでそのままにすること。
あとで腫れたりむくんだりするのがイヤなら、コシコシこすらず、ハンカチでそっと目頭を押さえるのがコツ。
洗い流してもOKです。

Q: 泣きのツボが人によって違うのはなぜ?
A: 感動の涙は「共感」によって流れるため人によって違うのは当たり前。

「涙」というのは、無意識に記憶されていることも含め、その人の記憶や体験を土台とし、
他人の体験を追体験したときに流れるもの。
つまり、100人いたら100通りの「泣きのツポ」があるのは当然です。
また、年をとればとるほど人生経験は増えていくので、年をとると「涙もろくなる」のも当たり前のことなのです。

Q: 泣きたくても涙を流すことができません。どうしたら泣けるようになるの?
A: 泣くのは悪いことではないと思うことと、集中して時間を作るのがオススメ。

涙を流せないからといって、心が冷たいとか情がないと思って落ち込むことはありません。
人前で泣けないのは、親から「泣いちやタメ」と言われて育ったり、「泣くのは恥ずかしいこと」
という気持ちが強かったりすることがほとんど。
まずは「泣くの悪いことではない」と考えることが先決。
そのうえで、「涙活」を行うために貴通な時間や場所で、ひとりで泣くことに集中する時間を設けてみてはどうでしょうか。

Q: 泣きたくても涙を流すことができません。どうしたら泣けるようになるの?
A: 「笑う」でもストレス解消になりますが、「泣く」ほうが解消効果は高くなります。

「笑う」ことでもストレス解消に効果があるのは確か。
ただ、脳にたまったストレスを一気に解放するなら「泣く」ほうが圧倒的に効果的だという研究成果が出ています。
また、「涙」を流したときは「緊張」や「不安」が大幅に改善するのに対し、
「笑う」場合は活力の増加が見られたという研究結果も出ています。
つまり、元気になりたいなら「笑う」、ストレスをスッキリ解消させたいなら「泣く」のがいいといえるでしょう。

Q: 血と涙って実は同じ成分だというのは本当ですか?
A: 「涙」の主な成分は血液。そのため、涙を流すと血行もよくなります。

涙が赤くないのは、涙腺が赤い成分をシャットアウトしているためで、実は涙の主な成分は血液です。
よく、泣き腫らすと目が充血したり、むくんだり、おでこのあたりが痛くなったりしますが、
これは涙腺に血液が充満するために起こること。
たくさん泣いたあとは、身体がほてたようになってリラックスできるのは、脳だけでなく、
身体全体の血の巡りがよくなるからなのです。